職場におけるチームワーク: 11 のメリット (実例付)

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2024年2月1日
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概要

チームワークとは、さまざまな人たちが共通目標に向かって効率的に協力することです。この記事では、職場におけるチームワークの 11 のメリットと、それぞれの例をご紹介します。

チームワークは、組織の効率化を図る上で最も重要なツールです。チームワークが重要であることは誰もが認めるところですが、それが職場でどれほどの影響力を持っているかを理解している人は少ないでしょう。

職場におけるチームワークとは、さまざまな人が共通目標に向かって効率的に協力することです。複数の人が共通の目標に向かって協力し合えば、ビジネスは成功します。

この記事では、職場でチームワークがもたらすメリットとその重要性を、事例を交えてご紹介します。チームワークに取り組む準備はできましたか?では始めましょう!

1. 効果的なコミュニケーションを培う

コミュニケーションは、チームワークの基本です。アイデアを出すときも、新しいプロジェクトに取り組むときも、協力して働くには、結束力と明確な目標を生み出すためのコミュニケーションが必要です。

チームワークは効果的なコミュニケーションを培う

コミュニケーションは、仲間意識やチームシナジーを高めることから始まります。そのためには、チームビルディングのアクティビティを行うのが効果的です。会議の開始時に簡単なアイスブレイク質問を用意したり、丸一日、チームメイトと一緒に架空の問題を解決したりすることもできます。

明確なコミュニケーションをとっているチームは、そうでないチームに比べ、効率的で生産的です。このようなチームは、言うまでもなく、楽しい仕事環境をつくります。

コミュニケーションの例: 段田さんと川添さんは一緒にプロジェクトのタスクに取り組んでいます。川添さんはプロジェクトメモを見て不明点があったので、段田さんにメッセージを送り、助けを求めました。2 人はすぐに電話で話し、一緒に問題を解決しました。チームワークを発揮することで、2 人は効果的にコミュニケーションをとり、その日のうちにタスクを完了できたのです。

ヒント: コミュニケーションをさらに進化させるために、タスクやコラボレーションをデジタルの共有スペースに置いておきましょう。そうすれば、チーム全員がどこにいても情報を共有できます。

記事: 職場で効果的にコミュニケーションをとる 12 のコツ

2. ブレインストーミングを改善する

ブレインストーミングは、チームが既成概念にとらわれずに考えられる強力な手法です。ブレインストーミングでは、個人がさまざまな取り組みについてアイデアを出し合い、協力し合います。これには、プロジェクト、プロセス、製品、サービスなどが含まれます。

うまくチームワークをとれていると、チームはコミュニケーションをとり、自分の考えやアイデアを気持ちよく共有できます。チームワークがなければ、ブレインストーミングセッションの質が低下し、チームの質やパフォーマンスも低下してしまいます。

チームのブレインストーミング能力を高めるためには、チームの一人ひとりと信頼関係を築く時間が必要です。そのためには、定期的に 1 対 1 で話し合える場を設け、チームメンバーにインサイトを共有してもらうなど、工夫が大切です。

ブレインストーミングの例: 菊井さんは、新しいランディングページのためにデザイン案を 3 つ考えなければなりません。一人で考えるのではなく、チームでブレインストーミングセッションをすることにしました。たくさんのチームメンバーがアイデアを出してくれたので、菊井さんは難なくデザイン案の作成に取り掛かることができました。

ヒント: チーム内のクリエイティブな考え方を引き出す、29 のブレインストーミングのテクニックをご覧ください。

3. 共通の目標を目指せる

プロジェクトや新しい取り組みに優先順位をつける際に大切なのは、共通の目標を持つことです。複数のチームメンバーがそれぞれのタスクに取り組んでいる場合、プロジェクトの目標があれば、目標に沿った成果物を制作でき、目標を確実に達成できます。

チームワークを強化し、コラボレーションを促進しながら、目標を伝達する方法はいくつかあります。ここではその例をご紹介します。

  • ビジネスケース: ビジネスケースとは、プロジェクトや取り組みの価値を詳細に説明する文書です。これにより、プロジェクトを開始する前に、チームメンバー全員の足並みを揃えられます。

  • チーム会議: 会議を行うと、チームが一堂に会して期待事項を伝え、協力できます。プロジェクト始動時に会議を行い、プロジェクト終了後にポストモーテム会議を行うことで、成果物を決定し、目的が達成されたことを確認できます。

  • タイムラインソフトウェア: タイムラインツールは、チームが完了すべき作業やプロジェクトの目標達成方法を可視化するのに役立ちます。タスクの期日や依存関係を明確にすることで、チームワークが向上し、チームメンバーが活躍できるようになります。

目標指向の例: 菊井さんは、新しく導入されるプロセスに関する会議をリードしています。川添さんが、そのプロセスの目的は何かと尋ねたので、菊井さんは、スケジュールプロセスに新しいツールを追加して、面倒なだけで時間のかかるタスクなど、チームの仕事のための仕事を自動化すると説明します。これで、チームは根本的な目的を理解できました。

ヒント: 目標設定ソフトウェアを使ってタスクと目標をつなげることで、成果を上げ、チームメンバーが最初から最後までタスクを順調に進められるようになります。

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4. 問題解決スキルを向上させる

問題は一人で解決するのは難しいものです。だからこそ、チームで協力することで、より早く、より効果的な解決策を提案できるのです。

チームワークで問題解決スキルが向上する

これは、問題を解決するために効率的なプロセスを作るだけでなく、チームワークを活用することで目標を共有することにもつながります。

問題解決の例: プロジェクトマネージャーの菊井さんは、画像の実装に問題があり、プロジェクトの開始日が延期されていることに気づきました。そこで菊井さんは、一人で解決しようとするのではなく、チームを巻き込んでブレインストーミングを行い、解決策を考えました。チームに助けを求めたため、一人では何日もかかったかもしれない解決策を、わずか 1 時間で協力して生み出せたのです。

ヒント: チームビルディングのアクティビティを使ってグループで問題解決を練習することで、チームメンバーのモチベーションを高め、自分の解決策に自信を持てるようになります。

記事: チームを問題解決の達人に変える問題解決戦略とは

5. 信頼を築く

職場における信頼関係は、時間をかけて築き上げるものです。チームメンバーとの信頼関係を築くためには、透明性の高いコミュニケーション、1on1 セッション、そしてサポートが欠かせません。

お互いに信頼し合っているチームは、安心してアイデアを伝い合い、職場で協力し合い、一人ひとりの長所を伸ばせます。それだけではなく、チーム内で帰属意識を持てるようになります。

チームワークがあれば、チームのためにお互いを頼りにすることで信頼が築かれます。チームワークがなければ、チームメンバーは仕事やパフォーマンスについて孤立感や競争心を抱くようになります。

信頼の例: 武川さんは期限超過のタスクを抱えています。マネージャーの川添さんは、一緒にタスクを確認し、サポートすると申し出てくれました。川添さんと話した後、武川さんは安心し、自信を持ってタスクを完了できました。次に何か問題が発生したら、武川さんは、また川添さんに連絡してサポートしてもらうでしょう。

ヒント: チームとのつながりは仕事だけではありません。一人ひとりの個性を把握すると、段々と信頼関係を築くことができます。

6. 企業文化を向上させる

組織文化の向上を目指す企業は多いですが、ちょっとした雑談をしたり、月に一度のピザパーティを開いたりするだけで、簡単に実現することではありません。企業文化とは、チームメンバーが組織に自分の意見を聞いてもらえていると感じ、ベストを尽くすことを促されるとともに、ワークライフバランスを保てる、全体的に楽しい仕事環境を提供することです。

企業文化を築くためには、チームワークと仲間意識を高めることが大切です。仲間と一緒に過ごすことで、絆を築くことができ、リモートワークでも従来のオフィス環境でも、人間関係や文化を向上させられるのです。

企業文化の例: 川添さんのチームは毎週月曜日にちょっと集まって、週末にしたことや、その週に予定されているプロジェクトなどを共有します。プライベートなことも仕事に関することも話せるので、チームは月曜日を楽しみにしています。実際、この取り組みを始めてから、チームのコミュニケーションや文化全体が向上しました。

ヒント: チームメンバーが重要だと思う価値観を共有する機会を与えることで、価値観の共有を図りましょう

7. 効率性を生み出す

効果的なコミュニケーションから企業文化の向上まで、チームワークには多くのメリットがあります。その中でも、最も重要なメリットは、チームの効率が向上することです。組織の成長において、合理的な効率性ほど効果的なものはありません。なぜなら、効率性は、品質を一定に保ちながら、革新的な成果を生み出すのに役立つからです。

効率的なチームは、協力して問題や日々のタスクを迅速に処理します。その結果、効率的なチームはリソースを効果的に使用し、すばやく成果物を完成させます。

効率の例: 武井さんのチームに新しいプロジェクトが舞い込んできました。武井さんは当初、シニアスペシャリストである菊井さんにこのプロジェクトを任せようと考えました。しかし、プロジェクトの難易度を分析した結果、チーム全員でプロジェクトに取り組むことにしたのです。当初予定されていたスケジュールの半分の期間でプロジェクトを完了できたことに、武井さんは驚きました。

ヒント: 一つのワークマネジメントツールでチームの仕事を管理し、プロジェクト間の効率化を促進しましょう。そうすれば、誰もが、目指す目標、作業のタイムライン、誰が何を担当しているかを明確に把握できます。

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8. 従業員のエンゲージメントを高める

チームワークを発揮すると、仕事が楽しくなります。それは、効果的に仕事をこなせるだけでなく、楽しみながら仕事をこなせるようになるからです。チームワークを高めることで、チームメンバーたちは今まで以上に仕事に満足できるようになり、最終的には、チームのエンゲージメントが高まります。

従業員のエンゲージメントを高めるには、仕事の内外でチームワークを促進することが大切です。チームで仕事以外の話をする時間を設けましょう。グループで仕事をすることで、チームはよりオープンになり、それが定着率の向上につながります。

エンゲージメントの例: 菊井さんのチームは、最優先のプロジェクトに励んでいました。しかし残念ながら問題が発生し、週末までにプロジェクトを終わらせるために残業を余儀なくされました。菊井さんは、チームのやる気とエネルギーを維持するために何かしなければならないと考えます。そこで、残業を始める前に、チームビルディングのアクティビティを行うことにしました。すると、すぐにチームのエンゲージメントが高まり、チーム全体が力を合わせてプロジェクトを成功させようと意気込みました。

ヒント: オンライン会議のエンゲージメントを高めるには、まずちょっとしたアイスブレイク質問を投げかけ、雰囲気を盛り上げましょう。

9. ハイパフォーマンスチームのモチベーションを高める

責任範囲を決めることで、チームは最高の成果を達成できます。チームワークは、この責任範囲を生み出し、また、個人が自分のアイデアを会社全体と共有しようというモチベーションにつながります。これにより、チームがベストを尽くせるようになります。

それぞれのチームメンバーのパフォーマンスが高いほど、チーム全体のパフォーマンスも高くなります。つまり、質の高い仕事を効率的にこなせるのです。ハイパフォーマンスチームは、会社にとってプラスの影響を与えるだけでなく、個人が自分のスキルを向上させ続けるモチベーションとなるため、仕事への満足度にもつながります。

ハイパフォーマンスの例: 生産性を高めるために新しいプロセスを導入した菊井さんは、チーム内の人事評価で、優秀なチームメンバーであると全員から称賛されました。それを見た新入社員の川添さんは、次の四半期には自分も評価してもられるように頑張ろうと意気込みます。

ヒント: ハイパフォーマンスチームは通常、内発的動機づけと呼ばれる、内面から湧き上がるモチベーションを求める個人の集まりです。

記事: モチベーションを高め、コラボレーションを促すチームワークの名言集 100 選

10. 個人の長所を伸ばす

チームワークは、チームの成功だけではなく、個人の成長もサポートします。個人の知識を深めたチームメンバーは、今後のプロジェクトでその知識を他のチームメンバーと共有できます。

チームワークは個人の長所を伸ばす

その結果、チームメンバーは自分の長所とチームの長所を伸ばしていくことになります。これには、問題解決能力、効果的なコミュニケーション能力、先延ばしにしない能力など、職場で身につけておくべき重要なスキルが含まれます。

個人の長所を活かしたチームワークの例: チームに入ったばかりの川添さんは、一つ目のタスクに取り組んでいます。行き詰まった川添さんは、チームメンバーに助けを求めました。そして、菊井さんが、同じような仕事をするときに使うコツと、川添さんが知らなかったツールを教えてくれました。これにより、川添さんは効率的にタスクを完了できるようになりました。

ヒント: チームメンバーが自分と同じように、問題なくタスクをこなせる場合は、何も言わずに任せましょう。そうすることで、チームメンバーがそれぞれの長所やスキルを伸ばせるようになります。

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11. 意思決定スキルを伸ばす

問題解決と意思決定は似ているように感じるかもしれませんが、意思決定は包括的なスキルです。意思決定をうまく行うためには、自分の職務で集めた知識に基づいて迅速な判断を下す自信が必要です。

チームワークを活用し、このようなスキルを向上させるためには、チームメンバーにリアルタイムで質問に答えたり、意思決定をする機会を与えなくてはいけません。ここで重要なのは、チームに自律性を与え、それぞれが決定を下せる環境をつくり、スキルを身につけられるようにサポートすることです。

意思決定を下す際のチームワークの例: 川添さんは、新しいプロジェクトに関する初めてのチーム会議をリードしています。今後のスケジュールと成果物を説明していると、経営幹部がこのプロジェクトに参加するのは誰かと尋ねてきました。会議前に、誰が何を担当するか、すでにチームでブレインストーミングをしたので、川添さんは自信を持ってその質問に回答できました。

ヒント: 重要な会議では、チームメンバーがソリューションを共有するなどして参加するように促します。そうすることで、他のチームメンバーの前で自分の考えをを説明することに慣れていきます。

コミュニケーションを通じてチームワークを促進する

チームワークは、職場で使える貴重なツールであり、たくさんのメリットがあります。信頼関係の構築や問題解決スキルの向上など、チームワークはチームを一つにまとめ、明確なコミュニケーションを生み出します。

職場でチームワークを促すには、チームコミュニケーションツールが便利です。共通の目標への取り組みをこれまで以上に容易にし、無駄なくコミュニケーションができるようになります。

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