実は、あなたは自分でも気づかないような、強みとなる仕事のスキルをたくさん持っています。
それがハードスキルとソフトスキルです。職場において非常に重要なこのスキルは、自分でも気づかぬうちに習得しているものです。たとえばあなたが仕事熱心だとしたら、実はそれはあなたが時間をかけて習得したソフトスキルです。また、カスタマイズしたツールを仕事で当たり前に使っているかもしれませんが、それはあなたが時間とエネルギーをかけて身に着けたハードスキルなのです。
ハードスキルもソフトスキルも、あなたの才能を示すものです。これらのスキルセットはあなたが有能なチームメンバーである証であり、間違いなく履歴書に書くべき才能です。
ハードスキルとソフトスキルについて初めて学ぶ人も、次にどのスキルを伸ばすか迷っている人も、この記事を参考にしてみてください。この記事では、ハードスキルとソフトスキルの一覧と、14 人の Asana チームのメンバーがハードスキルとソフトスキルを職場でどのように使っているのか、実例をご紹介します。
仕事を最大限効率化し、チームの生産性を上げるためには、Asana のプロジェクトマネジメント機能をお試しください。日々の業務と目標をつなげ、「誰が・何を・いつまでに行うのか」を可視化します。
Asana で生産性が向上する理由ハードスキルとは、特定の訓練によって得られるスキルのことで、どちらかといえば伝統的なものです。実際、仕事のスキルと言えばハードスキルを思い浮かべる人が多いでしょう。あなたが積極的に学び、向上させようとしたスキルであり、数値化できる特性である場合が多いです。役割やレベルによっては、あなたの仕事特有のスキルであることもあります。
どんなハードスキルを身に着けるかは、役割や在職期間、職務によって異なりますが、一般的には仕事内容に必須スキルとして記載されるようなスキルがハードスキルです。その数は無限ですが、ここでは各部門におけるハードスキルの例をいくつかご紹介します。
マーケティングとデザインにおけるハードスキル:
クリエイティブブリーフの作成
ライティングと編集
グラフィックデザイン
マーケティングキャンペーンマネジメント
検索エンジン最適化 (SEO)
エンジニアリングにおけるハードスキル:
クラウドコンピューティング
機械学習
プログラミング言語 (JavaScript、Java、C++、HTML、Python)
サーバー保守
戦略におけるハードスキル:
ビジネス分析
データ分析
データ可視化
データサイエンス
リスク分析
製品開発におけるハードスキル:
市場進出 (GTM) 戦略
市場調査
ユーザー調査
ユーザーエクスペリエンス (UX) デザイン
財務におけるハードスキル:
簿記
経費報告
予測計算
台帳管理
IT におけるハードスキル:
情報管理
ネットワークセキュリティ
サービス水準合意 (SLA)
一般的なハードスキル:
2 か国語以上の言語能力
プロジェクト管理
Google Analytics や Salesforce など、職種に特化したツール
ソフトスキルとは、あなたがどのように働き、どのように人と接するかを示す対人関係のスキルです。協調性や優れたコミュニケーション能力など、仕事や日々の人との関わりの中で覚えるものが多いため、自分が持つスキルとして自覚していないかもしれません。ソフトスキルはスキルというより性格的特徴と見なされることもありますが、それでは全体像を見失ってしまいます。実はソフトスキルは職場で協力し成功するための基礎なのです。
説明責任能力
適応力
細部への注意力
協調性
コミュニケーション能力
対立解決能力
創造性
心の知能 (EI)
共感力
柔軟性
革新性
リーダーシップ
整理力
根気強さ
対人スキル
問題解決能力
責任感の強さ
自己認識力
戦略的思考スキル
チームワーク力
タイムマネジメント
よい勤労態度
職場ではハードスキルもソフトスキルも、どちらも重要です。ハードスキルとはツールや技術や専門知識など、習得してできるようになったことや使えるようになったもののことを指します。ソフトスキルとは効果的なコミュニケーション能力や信頼性の高さ、寛容さなど、時間をかけて身に着けた対人関係の特性です。どちらのスキルも仕事における武器となり、目標達成に役立つものです。
あなたのハードスキルとソフトスキルは、あなたがチームにもたらす知識となります。これらのスキルは、自分の仕事でも、他の人との仕事でも、働き方を決める重要な役割を果たします。
しかしこういったスキルが実際の職場環境にどんな影響をもたらすのか、履歴書やカバーレターから想像するのは難しいこともあります。そこで、14 人の Asana チームメンバーにインタビューを行い、職場でどんなスキルを使っているか聞いてみました。
Asana プロダクトマネージャーの Benson Perry: 私はプロダクトマネージャーとして、ユーザーの問題を解決するさまざまな機能の優先順位をつけなければならないことがよくあります。そんなときに戦略的思考スキルを活用して、慎重かつ明確な形で決定しています。そしてその決定を他のチームメンバーに伝える前に、補足情報や経緯も付け加えることで、全員が共通認識を持てるようにしています。決定の経緯をいつでも確認できることは、振り返りやチームに新しいメンバーが入った際にも非常に役立ちます。
Asana エンジニアリングマネージャーの Annie Lee: エンジニアとしては常に時間以上のものを作らなければならないので、戦略的に時間の使い方を考える必要があります。意思決定の際はデータを活用することで、常にインパクトの大きな仕事に集中できます。「北極星指標」を使ってロードマップの優先順位を決めたり、集計データの傾向からお客様がどのように Asana の機能を使っているかを把握するなど、データはあらゆる活動の中核となっています。
Asana ソーシャルインパクトプログラムマネージャーの Michael A. Armstrong: 私にとって整理力とは、大きな目標に向かって小さな達成を積み重ねていくことです。整理されていることによって機会が創出され、将来的によりインパクトの大きな仕事ができるようになる一方で、毎日の小さな進歩も感じることができます。
整理整頓によって、毎日 4~5 個の重要タスクを特定して完了することで、約束を守り、確実に仕事を前へ進めることができます。毎日具体的な小さな目標を持つことで、意図的かつ戦略的に仕事が進められます。目標によって整理整頓された状態が保たれ、日々の仕事に対する集中力も高まります。特に仕事の妨げとなるようなメール、単発のタスク、依頼などが大量に送られてくる場合に役立ちます。そういったタスクも重要ですが、整理整頓することで毎日の目標を明確に把握できるので勢いを失うことがありません。
Asana 製品マーケティングマネージャーの Michael Chen: クリエイティブチームは製品マーケティングチームの最も身近なパートナーであり、制作されるコンテンツはリリースの成功に欠かせません。クリエイティブチームのライターやデザイナーとリリースの要点を共有する最初のステップとして、クリエイティブブリーフをよく使っています。
クリエイティブブリーフを作成する際は、製品マーケティングチームにとって最も重要な戦略的ビジョン、メッセージング、ターゲットを具体的に定義することを心がけています。また、最終的にどう作品に命を吹き込むかについての意見も示すようにしています。そこがクリエイティブチームの力の見せ所ですから。よいクリエイティブブリーフは新たなパートナーシップの始まりです。しっかりとした協調関係から始めることができれば、最高の結果が期待できます。
記事: クリエイティブブリーフの書き方 - 完全ガイドAsana 製品およびマーケティング顧問、Scott Lonardo: 私はコミュニケーションが協調性の鍵だと思っています。自分の意見を率直に伝えるだけでなく、他の人が自分の意見を述べているときは積極的に聞き手となることも重要です。特定の立場に縛られることなく、オープンな姿勢を保つことで、チーム全員がすべての意見を客観的に検討し、最も現実的で効率的な解決策を導き出すことができます。
記事: チームによるコラボレーションの効率をアップさせる 10 個の簡単な手順Asana UXR マネージャー、Leah Rader: UX 研究者として、一番の仕事はお客様の体験を理解し、それを製品の決定やビジネスに影響を与える会話に織り込むことです。最も活用している UX スキルは、オーディエンスを理解するスキルです。同僚のニーズ、優先順位、動機を正しく把握することで、最適な方法でデータを伝え、プレゼンテーションすることができます。
Asana インクルージョン & ビロンギングプログラムマネージャー、Liliana Blanco: Asana のインクルージョンとビロンギング (帰属意識) を深く考える者として、共感力は必須のスキルです。他者の人生経験における微妙な体験や解釈を認識することで、文化的能力が高まります。この仕事にまず必要なのが共感力です。
文化の違いを超えて働く際には、ゴールデンルール (自分がされたいように相手を扱う) ではなく、プラチナルール (相手がされたいように相手を扱う) に従うことが重要です。共感力によって固定観念を捨て、他の世界観に適応、そして統合することができるのです。Asana 社員が他者の気持ちに寄り添えるようにすることで、より帰属意識を高める Asana の文化を育むことができます。
記事: Asana のダイバーシティ、インクルージョン、公正への取り組みAsana はあらゆる規模のチーム・プロジェクトに適応する柔軟性と使いやすさを持ち合わせたワークマネジメントプラットフォームです。Asana の機能は 30 日間無料でお試しいただけます。
Asana の活用方法を見るAsana エンジニアリングマネージャー、Richard Yee: 私にとって、リーダーシップは機会がすべてです。一緒に働く人々の機会、私が働く組織の機会、サービスを提供するお客様の機会、そして、私たちが住むコミュニティの機会。時には些細な兆候として表れるこういった機会に気づき、行動を起こすことがリーダーシップです。
私はリーダーとして、日常のさまざまな場面で優秀な人々をまとめ、物事を達成できます。たとえば、こんな場面があります。
幸せを祝福し、それを実現した人々を称える。
予期せぬ出来事が起きたときや、望ましくない状況に陥ったときは、お互いにサポートし合う。
自分たちの成功や失敗を振り返りながら、成長に向けて気持ちを奮い立たせる。
ミッション、ビジョン、戦略の達成に向けて、意欲的にコラボレーションを行う。
安全な空間を作り出すことで、実験したり、リスクを冒したり、透明性のある意見交換を行えるようにする。
混沌とした状況に秩序をもたらし、一番重要なことを優先し、他は優先順位を下げる。
SEO マネージャー、Calvin Lam: SEO はさまざまなスキルの集大成です。日常的にキーワードランキングやサイトのトラフィック、競合サイトとの差などの数字やデータを調べ、手持ちのどの仕事を優先すべきか判断しています。またライターやデザイナー、エンジニアなどのパートナーと連携し、検索最適化の戦略や目標を共有することもあります。1 つの SEO 対策を実行するのにさまざまな作業が必要ですが、毎日色々なスキルを磨けるところが気に入っています。
Asana デジタルマーケティングプロジェクトマネージャー、Maggie Kuo: デジタルマーケティングプロジェクトマネージャーとして、私は時間管理スキルを活用して Asana が大きなリリースを発表する際の戦略的なランディングページをスケジュール通りに、予算内で完成させています。
時間管理を成功させるには、主に 5 つの要素があります。
関係者と協力してプロジェクトのスコープ (範囲) を決める
いつまでに何をする必要があるか、並行してできる仕事はないか考える。
プロジェクト計画に対して、部門横断チームの賛同を得る。
適切なチームにタスクを任せる。
プロジェクト関係者と定期的に連絡を取り、予定通りにプロジェクトを進める。
Asana を使えば、この 5 つを 1 か所で簡単に達成できます!
記事: 最高の成果を出すためのタイムマネジメントのコツ、タイムマネジメント術、クイックウィン (すぐできる改善) 18 選Asana ローカリゼーションプロジェクトマネージャー、María: 私はローカリゼーションチームの一員であり、世界各国の言語の専門家との日々のコミュニケーションがプロジェクト成功の鍵となっています。言語には、複数の言語に精通していなければ把握できないようなニュアンスがあります。
複数の言語能力を持っていることで、スペイン語と英語の両方で会議を開くことができ、言葉の壁を乗り越えることができました。また、バイリンガルであることで国際色豊かなチームメンバーや英語を母国語としないお客様に共感でき、異文化コミュニケーションの重要性をより深く理解することができました。
Asana システムエンジニア、Sam Ayoko: 私はヘルプデスク以外にも、さまざまなプロジェクトやタスクに携わっています。説明責任を果たすため、自主的にその日が期限のすべてのタスクに進捗情報を追加するようにしています。私が何に時間を割いているか周りにわかってもらえるように、できる限りタスクを完了にしたり、今すぐ取り掛かることのできない仕事を保留にしたりしています。Asana はその日の仕事を簡単に視覚化してくれるので、時間配分を計算でき、説明責任を果たすことができます。
伸ばすべき重要スキル分野の一つとして、プロジェクト管理スキルがあります。プロジェクト管理スキルは、ハードスキル、ソフトスキル、そして特定のツールやソフトへの習熟度を示す「テクニカルスキル」の集合体です。ここでは、プロジェクト管理で身に着くスキルを一部紹介します。
プロジェクト管理のハードスキル:
プロジェクト管理のソフトスキル:
プロジェクト管理のテクニカルスキル:
ガントチャートやかんばんボードなど、色々な視覚的なプロジェクト管理の知識
プロジェクトポートフォリオ管理
仕事を最大限効率化し、チームの生産性を上げるためには、Asana のプロジェクトマネジメント機能をお試しください。日々の業務と目標をつなげ、「誰が・何を・いつまでに行うのか」を可視化します。
よいものを作るには時間がかかるように、スキルセットを育てるには時間がかかります。仕事の経験とともに身に着くものもあれば、すでに習得しているスキルもあるでしょう。また、今まで専門的なスキルだとは思っていなかったようなスキルもあったかもしれません。
スキルの一覧を見るとすごい量だと感じてしまうかもしれませんが、挑戦するときは 1 つずつ取り組むようにしましょう。迷ったときは新しいスキルを 1 つ選んで、しばらくの間そのスキルを伸ばすことに専念しましょう。さっそく始めたいという方は、ステータスレポート、リモートコラボレーション、建設的批判のスキルの伸ばし方を学んでみましょう。