プロジェクトマネージャーになる方法: キャリアをスタートさせる 4 つのステップ

寄稿者 Sarah Laoyan の顔写真Sarah Laoyan
2024年2月6日
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概要

プロジェクトマネージャーの仕事は、プロジェクトを最初から最後まで管理することです。優れたプロジェクトマネージャーになるには、コミュニケーションや仕事の整理といったソフトスキル、コストや関係者の管理といったハードスキル、またその役割に特化した関連性の高い技術的なスキルが必要です。

転職または求職活動を行うと目にするのが、プロジェクトマネジメントスキルを要する求人案件です。しかしそれは実際何を意味するのでしょうか?その求人に応募する資格として、プロジェクトマネジメントの資格認定を取得する必要があるのでしょうか?希望する仕事の役職名が「プロジェクトマネージャー」でなくてもプロジェクトマネジメントスキルを習得する理由があるのでしょうか?

プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルであることは、必ずしも「プロジェクトマネージャー」という肩書きがあることを意味するものではありません。プロジェクトマネジメントの対象には幅広いスキルが含まれ、その内の何らかのスキルを備えていれば、さまざまな役職で貴重な候補者として見なされる可能性があります。幸い、プロジェクトマネージャーとしてよい仕事ができるようになるまでに何十年もの経験を経たり、資格を取得したりする必要はありません。

プロジェクトマネージャーとは?

プロジェクトマネージャーの仕事は、プロジェクトを最初から最後まで管理することです。その仕事には、プロジェクトのライフサイクルを通して、作業を計画、整理、管理、報告することが含まれます。多くの場合、プロジェクトマネージャーは、一丸となって主な成果物を制作するプロジェクトチームを監督します。

記事: プログラムマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いで知っておくべきポイント

プロジェクトマネージャーは、人材マネージャーとは異なり、必ずしもチームのコーチングやメンタリングを担当するとは限りません。実際、プロジェクトマネージャーのチームメンバーは、組織内の他のメンバーに直属する場合もあります。しかし、プロジェクトマネージャーの主な担当業務は、人材にフォーカスしたものでないのが一般的ですが、それでもコミュニケーションや仕事の整理といったソフトスキルをある程度は身につけておくことが重要です。そうすると、プロジェクトの成功を目指して、チームをサポートし、導いていくことができます。

プロジェクトマネージャーの役割と責任
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プロジェクトマネージャーになる方法

プロジェクトマネージャーの需要は、過去 10 年で上昇しています。Project Management Institute (PMI) による最新の調査によると、プロジェクトマネージャーの需要とその職務をこなせる人材に大きなギャップがあります。また PMI は、2027年まで毎年 220 万ものプロジェクト志向の新しい空きポジションが生まれると予測しています。

現在の職務において担当業務を増やしたいと考えている方から、初心者だけど、優れたプロジェクトマネージャーになれると信じている方まで、市場はそうした人材を必要としています。以下に、実務経験なしにプロジェクトマネージャーになる方法を紹介します。

1. 自発的にプロジェクト管理をしてインサイトと経験を得る

受験料の高いプロジェクトマネジメントの資格を取得するよりも、プロジェクトを管理したいと自発的に申し出てみてはいかがでしょう (採用担当者は資格に実務経験ほどの価値はないと考えることが多いため)。小さなイベントの計画など、終了日が決まっているプロジェクトから挑戦してみると良いでしょう。

プロジェクトマネジメントのスキルは、他の職務でも活かしやすいため、プロジェクトを管理する特定の役割に就いていなくても習得できます。すでに何らかの職務に就いている方は、マネージャーにプロジェクトマネジメントの実務経験を積める方法はないか尋ねてみましょう。経験豊富なプロジェクトマネージャーから学べるようにしてくれたり、プロジェクトマネジメントのコースを受講したりできるようにしてくれるかもしれません。最終的には、彼らのガイダンスを受けながら、フルタイムで管理するプロジェクトを割り当ててくれるでしょう。

2. ソフトスキル、ハードスキル、技術的なスキルの習得に励む

腕の立つプロジェクトマネージャーになるには、3 種類のスキル、すなわち、ハードスキル、ソフトスキル、そして技術的なスキルセットを磨く必要があります。

[インラインのイラスト] すべてのプロジェクトマネージャーに必要なスキル (インフォグラフィック)

プロジェクトマネジメントのハードスキル

ハードスキルとは、トレーニングにより身に付けられる特定のスキルを指します。多くの場合、それらは実務経験を通じて習得できる、職務に特有のスキルです。職務によっては、以下のようなプロジェクトマネジメントのハードスキルを身に付けられます。

記事: 5 つのステップでステークホルダー向けエンゲージメント計画を作成する方法 (無料テンプレート付)

プロジェクトマネジメントのソフトスキル

ソフトスキルとは、専門的ではないスキルです。ソフトスキルがあれば、特定のツールや技術要件がなくても、貴重な候補者と見なされます。ソフトスキルは、効果的なコラボレーションやチームワークを可能にするため、「ヒューマンスキル」または「対人能力」とも呼ばれます。

以下に、効果的なプロジェクトマネージャーが有するソフトスキルをいくつか紹介します。

記事: プロジェクトライフサイクルにおける、プロジェクト管理者の 4 つの役割

プロジェクトマネジメントのテクニカルスキル

技術的なスキルは、特定のソフトウェアや機器に関する知識を必要とします。これは、スクラムアジャイル手法など、具体的な手法のプロセスに精通していることを意味する場合もあります。

以下に、プロジェクトマネージャーが身につけられる技術的なスキルをいくつか紹介します。

記事: プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーの違いとは?

3. 履歴書を更新する

採用担当者がどのようなスキルや資格を求めているかを調査しましょう。現在の勤め先の社内求人であるか、関心のある他の組織の求人であるかは問わず、プロジェクトマネージャーの業務内容を読んでみると良いでしょう。

自分でギャップ分析を行い、よく目にするスキルや資格のうち、自分が持っているもの、今後取り組む必要のあるものを確認します。

自信をなくして、応募するのはまたにしようなどと考えてはいけません。採用担当者が求めるスキルのうち、自分がすでに持っているものを見てわかるように、履歴書を更新しておきましょう。採用担当者が応募者の履歴書に目を通す際、それがプラスに働く可能性かもしれません。

4. 初心者向けのポジションから始める

プロジェクトマネジメントの役割は、他のポジションとして掲載されている場合もあります。自分の現在のスキルセットや資格が求人のそれらとマッチしない場合は、プロジェクトコーディネーター、アソシエイトまたはジュニアプロジェクトマネージャー、管理アソシエイトなどの肩書を探してみましょう。

これらは、経験を積んで、プロジェクトマネジメントの階段を上がっていくチャンスを得るのに最適な初心者向けのポジションです。

プロジェクトマネジメントのキャリアパスは一つではありません。何年もの実務経験がないとキャリアを開始できないわけでもありません。しかし、プロジェクトマネジメントのコースや資格がありますので、それらを活用すれば、プロジェクトマネジメントのキャリアをスタートできるほか、面接の際にはアピールポイントになります。

プロジェクトマネジメントのキャリアを目指すにあたって

プロジェクトマネジメントのキャリアをスタートすることに関心があるなら、特定分野の学位は必要ありません。修士号を要するプロジェクトマネジメントの求人も一部ありますが、ほとんどの場合には正式な学歴や要件は求められません。

よいプロジェクトマネージャーになることは、何を専攻するか (または専攻しないか) に関わらず達成が可能です。

スタートを切ったばかりであれば、プロジェクトマネジメントのキャリアの土台を築くために受講できるオンラインのコースは以下のようにたくさんあります。

プロジェクトマネジメントの資格認定

社内のプロジェクトマネジメントのポジションに応募する前に資格の認定を取得することが必要な職務も一部あります。その場合、履歴書に書けば有利になるコースを任意で受講できますが、一点小さなデメリットがあります。それは、資格認定や正式な授業の受講料が必ずしも安くはない点です。希望するポジションに応募するために、自分の予算を超える特定の資格認定が必要な場合には、その費用負担を軽減するために補助を得られないか会社の制度を確認してみましょう。

以下に、受験可能なプロジェクトマネジメントの資格をいくつか紹介します。

CAPM 認定資格

Certified Associate in Project Management CAPM) の認定試験は、初心者レベルのプロジェクトマネジメント資格を求めている方に最適です。

プロジェクトマネジメント協会 (PMI) は、学生を対象に、会費と CAPM 受験料を組み合わせて割引価格で提供しています。

CAPM 資格認定を申請するには、以下の応募資格を満たす必要があります。

  • 中等教育を修了している必要がある (高校卒業証書、準学士、または各国においてそれに相当するもの)

  • 受験時までに、プロジェクトマネジメントの研修を 23 時間修了

PMP 認定資格

Project Management Professional (PMP)® 認定試験は、世界有数のプロジェクトマネジメントの認定資格です。この認定資格は、プロジェクトのリーダーシップの経験と業界を横断する専門知識を認証するものです。

PMP 試験を受けるには、以下の応募資格を満たす必要があります。

  • 4 年制の大学の学位を有すること

  • プロジェクトの統率を 36 か月以上経験している

  • プロジェクトマネジメントの教育 / 研修 35 時間または CAPM 資格認定を経ている

または

  • 高校卒業証書、準学士 (または各国においてそれに相当するもの) を有している

  • プロジェクトの統率を 60 か月以上経験している

  • プロジェクトマネジメントの教育 / 研修 35 時間または CAPM 資格認定を経ている

PRINCE2 認定資格

PRINCE2 (PRojects IN Controlled Environments: 管理環境におけるプロジェクト) の資格認定では、Fondation (基礎)と Practioner (実践) の 2 種の資格レベルを取得できます。

Foundation レベルの資格認定では、PRINCE2 の基礎を身に付け、Practitioner レベルでは具体的なプロジェクトマネジメントのシナリオを使い、その原理を応用する方法を学びます。PRINE2 の Foundation レベルの資格認定を受けるために他の資格を持っている必要はありません。

PRINCE2 の Practioner レベルの資格認定を受けるには、下記の資格認定の内 1 つに合格している必要があります。

  • PRINCE2 の Foundation レベル

  • PMP (Project Management Professional)®

  • CAPM (Certified Associate in Project Management)®

  • IPMA レベル A® (Certified Projects Director)

  • IPMA レベル B® (Certified Senior Project Manager)

  • IPMA レベル C® (Certified Project Manager)

  • IPMA レベル D® (Certified Project Management Associate)

スクラム認定資格

スクラムは、エンジニアリングチームや開発チームにより広く使用されているプロジェクトマネジメント手法です。開発チームにおいてスクラム手法を使用すると、適応性が培われ、製品改善が促進されます。

スクラム手法のさまざまなポジションに対して資格認定を受けられます。

スクラムのポジションを対象とする資格認定には以下のようなものがあります。

  • プロフェッショナルスクラムマスター

  • プロフェッショナルスクラムプロダクトオーナー

  • プロフェッショナルスクラムデベロッパー

  • スケールドプロフェッショナルスクラム

  • プロフェッショナルアジャイルリーダーシップ

  • プロフェッショナルアジャイルリーダーシップ—エビデンスベースドマネジメント

  • プロフェッショナルスクラム + かんばん

  • プロフェッショナルスクラム + ユーザーエクスペリエンス

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