この記事では、マインドマップとは何か、その意味と書き方についてまとめます。マインドマップは脳内の考えを整理するのにおすすめのフレームワークです。正しくマップ作成をすれば、いくつものメリットを得ることができます。書き方のポイントを押さえてマインドマッピングを始めましょう。
更新: この記事は、マインドマップの書き方に関するさらに詳しい記述を含めて 2024年 1月に改訂されました。
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マインドマップ (mind map) とは、イギリスの教育者トニー・ブザン氏が提唱した思考の表現方法のひとつで、中心となるキーワードから関連する言葉やイメージをつないでいった放射状の図のことを言います。頭の中で考えていることを、そのまま近い形で書き出すことで、考えや記憶、アイデアの整理がしやすくなります。
マインドマップは図解表現技法やノート術とは異なり、学ぶ力やそれを活用する力、つまり「頭の使い方」と関連づけられます。この表現方法は現在広い分野で活用されており、紙とペンで描く本来の形はもちろん、マインドマップツールやフリーの専用アプリ、ソフトウェア、テンプレートも存在します。
ブザン氏が本来提唱しているマインドマップは、脳内で描かれるイメージそのものを絵として描き出したものです。つまり、カラフルで考えやアイデアが連なり、どんどんひろがっているイメージです。しかし実際に実践されているマインドマップはそれとは少々異なり、ペン 1 本で描けるスパイダー図のものや、ツリーの形を取るものなど、さまざまなデザインタイプがあります。
ウェビングマップはマインドマップと非常に類似したフレームワークです。正式なマインドマップには細かいルールが設定されていますが、ウェビングマップにはそれがなく、そのためウェビングマップを “簡易的なマインドマップ” と呼ぶこともあります。
どちらも思考整理ツールとして知られ。主題をさまざまな面から捉えたり、アイデアや発想を展開したり、まとめたりするのに有用です。
マインドマップには以下のようなメリットがあります。
記憶、発想、思考を整理できる
問題解決策を見出せる
チームメンバーと共有できる
脳内にあるイメージをそのまま図として表すマインドマップには、さまざまなメリットがあります。頭の中で思考整理することで、それまでは発見できなかった新しいアイデアや課題が見つかることもあるでしょう。また、脳内を視覚化すれば、複雑に絡み合っていた問題も整理整頓され、解決策を見出すこともできます。
記事: チームを問題解決の達人に変える問題解決戦略とは各々の頭の中にある考えを書き出すため、それぞれの具体的なアイデアを他のメンバーと共有することも可能です。マインドマッピングしなければ各自の脳内でとどまっていた考えを外に出し広げ、チームで共有すれば、思いもよらないアイデアが生まれるかもしれません。プロジェクト企画でよくプロジェクトマネージャーがこのフレームワークを使うのは、そういった理由があるからなのです。
Asana のプロジェクトマネジメント機能を試すでは実際にマインドマップはどのように書くのでしょうか?マインドマップの書き方を、そのコツと一緒にご紹介します。
まずは主題となるテーマを定義し、中央に書くのが基本的なルールです。テーマは簡潔で短いテキストで書き出しましょう。
中心となるテーマから連想されるコンテンツ (アイデア) を「ブランチ」として広げていきます。主題から直接伸びたブランチは「メインブランチ」と呼ばれます。メインブランチも、簡潔な言葉でシンプルに書き出していきましょう。
中央に主題、そこからメインブランチが伸びた状態から、さらに放射状に広げていきます。これが「サブブランチ」です。サブブランチには、各メインブランチから連想できるワードを、さらに書き出していきましょう。
マインドマップの書き方のコツのひとつは「色を使うこと」です。視覚的にも効果があるので、手書きでも専用ツールを使う場合でも、カラー豊富で多彩なマインドマップの作成を心がけます。各ブランチごとにその内容やコンセプトとリンクした色を使うと、さらに効果的です。
文字だけのマインドマップもいいですが、イラストを加えることでさらに楽しく思考整理を行うことができます。ただし、複雑なものは避け、できるだけシンプルに描きましょう。
また、マインドマップの提唱者ブザン氏は、ブランチは直線ではなく曲線を使ったスタイルのほうがより効果的であると述べています。
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【タスクを整理して仕事を効率化】オンライン To-Do リストとはマインドマッピングは、普段の日常生活からビジネスシーンにまで有効に活用できる思考表現方法です。ここでは、ビジネスにおいてどのような活用方法があるのか見ていきましょう。
意思決定
アイデア出し
ブレインストーミング
プレゼンテーション
社員のトレーニング
マインドマップを活用し考えを整理することは、つまり考えを視覚化、可視化することです。そうすることで、大事な意思決定時にはその精度を高めることが可能となります。マインドマッピングを作成して、クリエイティブで質の高い意思決定を行うようにしましょう。
アイデア出しに行き詰ったら、マインドマップを作ってみましょう。行き詰ったように思えていても、頭の中を整理してみると、思わぬ発想が生まれるかもしれません。
チームでの話し合いでもマインドマップは効果的です。新しい企画やプロジェクトを立ち上げるときや課題解決が必要な場合など、ブレインストーミングとしてマインドマップを活用してみましょう。中心となるキーワードから関連する単語をつなげていくので、大きくテーマから外れることなく、さまざまな新規発想が生まれるはずです。
無料のチームブレーンストーミング用テンプレート視覚的にも鮮やかなマインドマップは、プレゼンテーションにうってつけのデザインであると言えます。スライドにマインドマップを盛り込めば、インパクトのあるビジュアルで、聴衆の関心を引き付けることができるでしょう。
マインドマップは社員トレーニングの一環としても活用されることが多いです。その目的はさまざまで、たとえばコミュニケーションのためであったり、企画力アップや精神力向上のために行われます。
マインドマップとは何か、その意味とメリット、作り方、活用方法をまとめてご紹介しました。マインドマップは脳内の考えを視覚的に書き出す「思考の表現方法」です。多くのシーンで活用されるこのフレームワークは、プロジェクト企画時のアイデア出しやチーム内のブレインストーミングに役立ちます。マインドマップを作成して、これまで思いつかなかったような新しいアイデアを生みだしましょう。
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