SNS 監査は、SNS アカウントを簡単に追跡する方法です。通常、アカウントのレビューは、4 半期に一度行うのがベストですが、会社の目標に一番合った頻度を選ぶこともできます。この記事では、SNS 監査を完了させる 7 つの主なステップを紹介します。またすべての情報を 1 か所に保管しておくための無料テンプレートもご利用ください。
SNS は、自分のビジネスのマーケティング活動を行い、世界中のお客様にリーチするための場所です。どのプラットフォームを使っていても、SNS アカウントを定期的にレビューすることは重要です。これには、パフォーマンスを確認できるだけでなく、うまく機能していることや会社を成長させる機会を評価するのに役立つといったメリットがあります。
そうした評価を行うには、SNS 監査を実施する必要があります。「監査」という用語を聞くと、大変な作業を連想してしまいがちですが、そのプロセスのガイドとして役立つ SNS 監査のテンプレートがあれば、簡単にこなせます。SNS 監査に関して知っておくべき事柄についてお読みください。また使いやすい無料テンプレートをダウンロードすれば、SNS アカウントを完璧に仕上げることもできます。
SNS 監査は、SNS 戦略の全体像を描き、結果を改善できる領域やその手段を的確に見極めるためのものです。この監査で集められる指標には、デモグラフィックや場所、エンゲージメントといった成功を手にするための貴重な情報が含まれます。
「監査」という用語は、税金に関連付けられることが一般的ですが、私たちが使う場合は、単純にあらゆる SNS での活動に関する重要な情報を集めてレビューすること、またその情報を 1 か所に保管しておくことを意味します。
SNS カレンダー用無料テンプレートSNS 監査を完了させるタイミングについては、具体的なタイムラインも、ルールもありませんが、指針として使えるベストプラクティスはいくつかあります。一般的に、この監査は 4 半期に一度実施して、新しい変更を導入したり、進捗を追跡したりするとよいでしょう。
しかし、チャンネル全体で大きな成功を収めているほか、実践している事柄も滅多に変更する必要がないという場合は、6 か月に一度でもよいでしょう。同様に、お客様から SNS チャンネルに対して多くの苦情を受けるという場合は、監査を実施する頻度を増やすとよいでしょう。そうすることにより、すべてのチャンネルを最新の状態で適切に運営できます。
SNS 監査の初心者からプロまで、以下に紹介する 7 つのステップを実践すれば、スムーズにプロセスを進めることができます。まずは、当社の SNS 監査用無料テンプレートをダウンロードしてください。その内容に沿って情報を集め、必要な情報を入力していきましょう。
SNS 監査用無料テンプレート最初に、ビジネスに使用している既存の SNS プロフィールを全部見つけます。普段から使用しているプロフィールからリストアップしていきましょう。しかし、それだけでは不十分な場合もありますので、覚えておきましょう。企業が過去、特に SNS 戦略を策定する以前に作成し、それ以降は放置しているプロフィールがある場合は、そうしたアカウントも監査に含めることをおすすめします。
こうしたプロフィールをテンプレートに記録するときは、現在も使用中で優先度の高いアカウントや現在は未使用であったり、対応が必要であったりするアカウントに印をつけておくと便利です。また、不正なアカウント (社外の誰かによって作成されたアカウント) である可能性があり、さらなる調査が必要なアカウントがあれば、注記しておくことが重要です。
Google や SNS プラットフォームで会社名を検索して、どのようなアカウントが見つかるか確認してみましょう。社内に複数の部門があり、それぞれが異なるプロフィールを持っている場合は、それについても注記しておきましょう。
どのプラットフォームを監査するかは、会社によりますが、以下が含まれると思います。
TikTok
YouTube
SNS プロフィールを見つけたら、それぞれを細かく見ていきます。潜在顧客や既存顧客の視点から見てみましょう。プロフィールは、会社の情報を確認したい人にとって筋の通った内容になっていますか?以下のヒントを検討してみてください。
ハンドルネームを確認する: 原則として、すべての SNS で同じハンドルネームを使って、ユーザーが簡単に見つけられるようにすることをおすすめします。ブランド名を使うと簡単ですので検討してみましょう。
ホームページの見た目を確認する: SNS アカウントのホームページには、何のブランドかが分かるようなカバー写真を使うことをおすすめします。選択する画像のサイズとフォーマットがその SNS プラットフォームに適切であることを確認しましょう。
認証を受ける: 以下の必要なステップを踏んで、SNS アカウントの検証を受け、チェックマークのバッジを獲得することにより、正当なアカウントであると証明することを検討しましょう。この重要なチェックマークを獲得する方法については、各プラットフォームにご確認ください。
プロフィールの内容を確認する: すべてのプラットフォームでプロフィールが最新の状態にあり、ブランドメッセージとビジョンステートメントが正確に反映されていることを確認しましょう。
連絡先情報を更新する: このタイミングで、すべての住所や電話番号、メールアドレス、URL などが正しいことを確認し、間違っていれば修正しておきましょう。
最新の投稿をピン留めする: ピン留めしている投稿を評価し、現在のマーケティング戦略や具体的なキャンペーンとの関連性があり、かつそれらの最新情報と合致した内容であることを確認しましょう。
各プラットフォームにおいて、どのような投稿がターゲットオーディエンスに対して効果を発揮するかを理解することは重要です。SNS プラットフォームはそれぞれ異なるため、効果のあるものとないものを認識しておく必要があります。
監査の実施中には、各プラットフォームで一番最近の投稿のエンゲージメント率をレビューします。いいねやリツイート、シェアは動画や写真の方が多いですか?同じ種類の投稿が、Facebook のオーディエンスには好評だけど、Instagram では受けがよくないということはありませんか?レビューは、以下のようなものが対象となります。
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一番好評な投稿
SNS 監査用テンプレートには、こうした情報だけでなく、次の監査までに実施する可能性のある理論やテストも追加します。そうすることは、その後の SNS 戦略を固め、定義することに役立つため、より深いつながりを築きやすくなります。
プロフィールを見つけ、うまく機能することとそうでないことのパターンを発見したら、次のステップとして各プロフィールの目標を立てます。すべてのプロフィールに同じ目標を掲げる必要はありません。目標は違っても、各サイトのコンシューマーに一番合ったものを指定するのがベストです。
目標は、以下のようなものが考えられます。
サイトへのトラフィックを増やす: SNS で関心を持ったお客様は、そのままウェブサイトにアクセスできるため、サイトにアクセスする訪問者数が増えます。
ブランドの認知度を高める: 投稿へのリーチやオーディエンスの増加率、SNS 上でのシェア・オブ・ボイスといった指標は、ブランドの認知度に貢献するものであり、お客様がブランドについて話すきっかけとなります。
ブランドの評判を管理する: SNS では、ブランドに関するメンションやハッシュタグをポジティブなものからネガティブなものまで追跡できます。これは、潜在的な問題に先手を打つのに優れた手段です。
コミュニティのエンゲージメントを広げる: これには、いいね、シェア、フォローの増加が含まれます。リーチが増えるということは、ブランドのことを耳にしている潜在的なお客様の数が増えているために、ブランドの認知度が高まっていることを意味します。
各目標は、SMART (具体的 (Specific)、測定可能 (Measurable)、 達成可能 (Achievable)、現実的 (Realistic)、 かつ期限がある (Time-bound)) でなくてはいけません。SMART な目標では、明確な目標が立てられるため、一般的な目標よりも達成しやすくなります。‘
SNS チャンネルに関する情報を集めたら、集中的に取り組む事柄について戦略的な切断を下します。各 SNS アカウントの目標について検討し、以下を自問自答します。
目標は達成できているか?
その目標は別のプラットフォームでならもっと満足できるように達成できるか?
ある種類のコンテンツについて、もっとよい結果が出そうなプラットフォームはあるか?
自分がまだ使っていないプラットフォームをお客様は活用しているか?
現時点では、エンゲージメントの少ない SNS プラットフォームをたくさんお持ちかもしれません。自分のブランドにもっとふさわしい、限られた特定のプラットフォームにエネルギーを注いだ方がもっと役立つ場合は多々あります。
「適切さ」というものは多種多様ですが、基本的には、お客様がそのプラットフォームを使用しているか、お客様がそのプラットフォームでコンテンツに関心を持ってくれるか、また SNS の大きな目標達成に役立つ他のメリットのうち、いずれかを意味します。収集したデータをコンテンツの評判が一番高くなりそうな場所を決定するために使うことを検討しましょう。
また、長期間更新されていない古いアカウントは、会社が持つ目標指向の目的におそらく貢献していない可能性が高いため、このタイミングで無効にすることを検討するとよいでしょう。
テンプレートに記入する間に、1 人のメンバー (またはチーム) を SNS アカウントの「オーナー」に指定します。それぞれのアカウントが最新の状態にあり、ブランドイメージに合っており、また適切なオーディエンスにリーチしていることは、このメンバーが確認します。
すべての SNS プラットフォームの担当者を 1 人にすれば、チームに新メンバーを追加するたびにアクセス権を付与しなくてはいけないという心配がなくなります。また、アクセス権を持つメンバーを制限すると、アカウントのセキュリティも保護しやすくなります。
こうしたすべての情報を細かく考慮した後は、プロセスの最後のステップとして、今後の計画を立てます。SNS 監査を 4 半期に一度実施するだけで、次の監査までの間にフォーカスすべきアクションアイテムがたくさん出てきます。例えば、
エンゲージメントが高ければ、引き続き同じ SNS 戦略を使うことを検討する。
ブランド戦略に更新が必要な部分があれば更新することを検討する。
古いアカウントまたは新しいアカウントに置き換えられているアカウントは、無効にして、削除する。
投稿に対するエンゲージメントが非常に少ない、または全くない場合は、違う種類の投稿をしてみる。
エンゲージメントの高い SNS コンテンツをもっと投稿する。
SNS コンテンツカレンダーをセットアップして、パフォーマンスの一番よい種類の投稿をより頻繁にもっと投稿する。
上で打ち立てた目標に基づいて、具体的な計画を立てれば、会社にぴったりの SNS 戦略を上手に策定できるようになります。変化に気付くまでは少し時間がかかるかもしれませんが、監査を定期的に追跡することが大切です。
SNS 監査にビクビクする必要はありません。どのデジタルマーケティングプランにも欠かせない要素です。しっかりと時間をかけて SNS 監査用テンプレートを完了させれば、進捗の推移を追跡できるようになり、努力の甲斐があったこと、そしてポジティブなインパクトが生まれていることを確認できるでしょう。
SNS カレンダー用無料テンプレート