Givenchy は世界中で化粧品や香水を発売しています。同社は、製品発売に置けるチーム間の調整を一元化し、チャネル全体で一貫したショッピング体験を提供する必要がありました。Asana を使うことで、Givenchy は新製品の市場投入に関するすべての作業を一つのプラットフォームに集約させることに成功しました。
Givenchy は、パリに本社を置くフランスの多国籍企業である LVMH の一角をなす、世界的に著名な高級ブランドです。
Givenchy が Asana を導入する前、プロダクトチームは Microsoft Project のスケジュールを使って仕事を管理していました。
このため、期限を守ることも、進捗を継続的に確認することも困難でした。
全体を調整する司令塔がないため、マーチャンダイジング、デジタルアセット、広報活動、トレーニング資料を統一し、一貫性のある消費者ブランド体験をデザインするのも簡単ではありませんでした。
現在、同社は Asana を採用し、新製品の発売に関わる全員の仕事をまとめています。
現在は Asana 上で、80 件以上の進行中のプロジェクトすべてをマクロレベルで管理しています。
発売計画を一元化し、80 件のプロジェクトを同時に調整
製品発売プロセスの最初から最後までの情報をすべてのチームメンバーが確認できるようになり、可視性が向上
2018年 3月、Givenchy は新製品の世界展開を管理する企画開発部長を任命しました。その職責は、80 ものプロジェクトの立ち上げから製品が店舗に並ぶ瞬間まで、プロダクトチームとコンシューマーエクスペリエンスチームの業務を調整することです。また、同じ全体的なビジョンに従って、実店舗でもウェブサイトでも、あるいはパリ、ニューヨーク、シンガポールのコスメカウンターでも、Givenchy のブランドと商品の一貫性のある体験をお客様に提供する必要があります。
これは、いわば部門の点と点をつなぐ役割であり、製品を上市するためのあらゆる取り組みを結びつけるハブ的な存在です。企画開発部長は、マーケティングを中心に、LVMH のすべてのサービスに関与しています。マーチャンダイジング、デジタル、広報、教育に関してはコンシューマーエクスペリエンスチームと、パッケージング開発、研究開発、調合に関してはプロダクトチームと、そして予測と価格設定に関しては財務チームとも連携しています。企画開発部長はブランド、製品、サービスの全体を網羅するビジョンを組み立て、それを念頭に置きながら、開発スケジュールと仕事の進行の管理、将来ニーズの予測、問題の解決をこなさなければなりません。
少数精鋭の企画開発チームが連携する相手は、19 部門の 200 人にも及びます。製品部門の大きな課題の一つは、さまざまな役職の社員や、社歴の長いマネージャーをはじめとした、組織内のあらゆる部門の人々と効果的にコミュニケーションを取ることでした。そのためには、Givenchy 全体の関係者をまとめる必要がありました。
コミュニケーションギャップを埋める
マーチャンダイジング、デジタル、プレス、教育、マーケティングの代表者が集まる週一のタスクフォースミーティングで Asana を活用することで、発売に関するさまざまな期限を収集して管理しました。
さらに、製品のビジョンに関するプレゼンやレポート、情報の保存や共有にも Asana を使用し、部門横断チームがいつでもこれらを参照できるようにしました。
整理された、包括的なプロジェクト管理
Asana のようなオープンでアクセスしやすい場所に情報を集約することで、チームは余計なメールや電話を減らせます。
今では、中心となるタスクフォースをはじめとする 200 名の関係者全員が、Asana を開いて同じプロジェクトの更新内容、要件、期限を確認しています。
たとえば、L'Interdit (2018年) のような新製品を発売する際には、Asana プロジェクトを作成して開発、処方、マーチャンダイジング、デジタルアセット、広報、アニメーション、トレーニング資料などに関連する日程やタスクを管理しています。
Asana を使うことで、Givenchy は L'Interdit をはじめとした製品を、世界約 120 か国で発売しています。「発表は非常に成功したと考えています」と企画開発部長は話します。「それは製品の質の高さと、ほかにはないブランド独自の香りのおかげです。それに、私たちは自分たちがデザインした顧客体験についても非常に誇らしく思っています」