働き方の改革において AI が重要な役割を果たすことは、もはや否定できません。世界中の CEO が、AI のインパクトを最大限に高める戦略の立案をシニアリーダーに求めています。その一方で、現場のマネージャーやその下で働くチームは、この新しい技術をうまく導入していかなくてはなりません。
AI は組織図のどこを取っても不可欠なもののように思えます。さらに深く掘り下げるため、人間中心の、最先端の研究で企業の進化をサポートする Asana のシンクタンク The Work Innovation Lab がまとめた「職場における AI の現在地」レポートに私たちは注目しました。
このレポートを通じて、特定の業界や分野にとどまらず、組織内のあらゆる役割において、どのような AI 革命が起こっているのかを探りました。The Work Innovation Lab によって一般社員、中間管理職から上級管理職、経営幹部を含む、米国と英国の何千人ものナレッジワーカーから集められたインサイトを活用しました。合意は取れているのか、混乱が起きているのか?一体感はあるのか、不安が募っているのか?最も注目すべきことと、その理由は?
以下でご説明します。
驚きのデータ: 自社において AI の使用方法に関するポリシーやガイドラインが確立されていると回答した米国のナレッジワーカーはわずか 30% でした。英国のナレッジワーカーの回答では、20% と、さらに低くなっています。しかし、同じ調査の2023年版「職場における AI の現在地」で、経営幹部の 44% が自社にこうしたポリシーやガイダンスがあると回答しています。
驚きのデータ: AI に関する透明性は、リーダーと従業員の間にある断絶の大きな要因の 1 つです。AI の使用について、自社では透明性が確保されていると回答した従業員の割合は 32%、たった三分の一でした。
驚きのデータ: 日常業務における AI の使い方についてトレーニングを受けたと回答した従業員は 17% と少ないものの、50% 以上の従業員は AI を使用することで、AI を使用しない場合よりも会社は効果的に目標を達成できると回答しています。
驚きのデータ: 従業員の 60% は、技術的専門性にかからわず、すべての従業員が AI を利用できる環境を望んでいることがわかりました。そして、83% とさらに多くの従業員は、その AI ツールが正確なデータに基づいて作成されている点について確証を持ちたいと回答しています。
職場において AI がブラックボックスである必要はありません。より行き届いたガイドラインの要求や作成、より包括的なトレーニング、そしてより高い透明性によって、組織のあらゆる階層で働く従業員が大きなインパクトを出すことができます。これが、すべての人の役に立つ「人間中心の AI」の働き方です。
AI 関連のインサイトについて詳しくは、Asana の The Work Innovation Lab でご確認いただけます。